虫歯

虫歯治療の通院回数は何回くらい必要?

虫歯治療の通院回数は何回くらい必要?

虫歯の治療は何回通院する必要があるのでしょうか? 仕事や家庭のスケジュールが詰まっている中で、何回も歯医者に通わなければならないのは大変です。進行度に応じた通院回数についてご説明します。

虫歯の進行度による通院回数の違い

虫歯

虫歯の治療にかかる通院回数は、進行度によって大きく異なります。初期場合であれば、1~2回で完了することが多いですが、中程度から重度の場合はかかる回数も増えます。例えば、神経まで達している場合は、神経を取るための根管治療が必要となりますので、4~5回以上歯医者に通う必要となることもあります。

初期の虫歯

通院回数:1~2回

初期の虫歯は、表面のエナメル質に限られた小さな穴や溝で、痛みや不快感を伴わないことが多いです。この段階では、治療が比較的簡単で、次のような処置が行われます。

  • レントゲン撮影と視診・・初診時に虫歯の正確な位置と範囲を確認します。
  • クリーニングとフッ素塗布・・虫歯の進行を防ぐために行います。
  • レジン充填の処置・・虫歯を削り取り、レジン(歯科用プラスチック)を充填することで完了します。

これらの処置は通常1~2回で完了します。

中程度の虫歯

通院回数:3~4回

中程度の虫歯は、エナメル質の内部の象牙質まで達している場合があります。この段階では、以下のような処が必要です。

  • レントゲン撮影と視診・・進行度を詳しく確認します。
  • 局所麻酔・・治療中の痛みを和らげるために使用します。
  • 虫歯の除去と詰め物の装着・・虫歯を削り取って型取りをし、詰め物を作製して装着します。この作業のために2回程度の通院が必要になります。

この段階の治療には2~4回必要になることが一般的です。

重度の虫歯

通院回数:4~5回以上

重度の場合は、歯の内部の神経や血管がある歯髄に達している場合があります。この段階では、以下のような複雑な処置が必要です。

  • レントゲン撮影と視診・・進行度を確認し、治療計画を立てます。
  • 根管治療(歯の神経を抜く)・・歯髄が感染している場合、歯髄を除去し、根管を清掃・消毒します。根幹治療のための来院は数回にわたります。
  • 仮の蓋の装着・・根管治療の各段階で仮の蓋をします。
  • 被せ物の装着・・既に歯の構造が大きく損なわれている場合、被せ物を被せて保護します。

これらの処置には、4~5回以上必要になることが多いです。

虫歯の進行度  通院回数
初期の虫歯 1~2回
中程度の虫歯 3~4回
重度の虫歯 4~5回以上

初診時の診察と検査の重要性

診療

治療の最初のステップは、初診時の診察と検査です。この段階で、進行度を正確に把握し、適切な治療計画を立てることが重要です。

虫歯の範囲や深さは、レントゲン撮影や歯科医の視診を通じて確認します。この診察結果に基づいて、具体的なスケジュールが決まります。

治療方法と通院回数の関係

治療方法によっても通院回数は異なります。例えば、軽度の虫歯には、歯を削って詰め物をするのが一般的です。この場合、1~2回で済むことが多いです。

一方、重度の虫歯で根管治療が必要な場合は、回数がかなり増えることになります。根管治療では、歯の内部を何度も清掃して消毒を行い、最後に被せ物をする手順が含まれるため、数回の通院が必要で期間も長くなります。

治療期間を短縮するためのポイント

期間を短縮するためには、早期発見と早期治療で、軽度のうちに処置をすることが大切です。定期的な歯科健診を受けることで、早期に発見し、進行を防ぐことができます。また、正しい方法での歯磨きなどのセルフケアを行うことも重要です。これにより、治療の効果を高め、虫歯の再発を防ぐことができます。

虫歯予防と定期健診の重要性

虫歯の予防には、日常的な口腔ケアと定期的な歯科健診が欠かせません。正しい方法での歯磨きやデンタルフロスの使用、フッ素入り歯磨き粉の使用などが推奨されます。

また、定期健診を受けることが早期発見と早期治療に繋がり、結果として通院回数を減らすことができます。定期健診の間隔は、通常3~6ヶ月に一度が目安です。

虫歯治療の通院回数に関するQ&A

虫歯の進行度によって通院回数はどのように異なりますか?

進行度によって通院回数は大きく異なります。初期の場合は1~2回で完了することが多いです。中程度の場合は3~4回、重度の場合は4~5回以上必要です。重度の場合、根管治療や被せ物の装着が必要になるため、特に回数が増える傾向にあります。

初診時の診察と検査の重要性とは?

初診時の診察と検査は、進行度を正確に把握し、適切な治療計画を立てるために非常に重要です。レントゲン撮影や歯科医の視診を通じて虫歯の範囲や深さを確認し、その結果に基づいて具体的なスケジュールが決まります。

治療方法と通院回数には関係がありますか?

方法によって回数は異なります。軽度の場合は歯を削って詰め物をするのが一般的で、1~2回で済むことが多いです。一方、重度で根管治療が必要な場合は、内部を何度も清掃し消毒を行い、最後に被せ物をする手順が含まれるため、回数が増えます。これにより期間も長くなることが一般的です。

まとめ

虫歯の進行度によって通院回数は大きく異なります。初期であれば1~2回回で治療が完了する場合が多いですが、中程度や重度になると、より多くの通院が必要になります。早期発見と早期治療が、回数を減らし、歯の健康を保つために重要です。定期的な歯科健診を受け、日常的な口腔ケアを徹底することで、リスクを最小限に抑えることができます。

この記事の監修者
医療法人真摯会 茨木クローバー歯科
院長 脇田 悠仁

徳島大学 歯学部卒業卒業。日本口腔インプラント学会。日本成人矯正歯科学会。日本臨床歯科学会(大阪SJCD) 学術委員・査読委員 兼任。日本臨床CADCAM学会。

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茨木クローバー歯科・矯正歯科

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