毎日ちゃんと歯磨きをしているのに、歯石が溜まったり、虫歯ができていたことはありませんか?しっかり磨いているつもりでも、歯に付いた全ての汚れを落とすのは意外と難しいもので、磨き残しが出来てしまうのは、珍しいことではありません。
今回は、そんな歯に残った磨き残しを確認できる「プラークチェッカー」を紹介します。
目次
プラークチェッカーとは?
プラークチェッカーは、歯に残ったプラーク(歯垢)を染め出して可視化するためのツールです。一般的に、タブレットや液体を使用して歯を染色し、磨き残しの箇所を確認できます。自分のブラッシングの精度を視覚的に確認することで、どこを磨き残しているかが一目でわかるため、正しい歯磨きの習慣を身につけるために効果的です。
プラークチェッカーを使うメリット
プラークチェッカー(歯垢染出液)を使って歯磨きをすることで、磨き残しが起こりやすい部分がはっきりとわかります。歯垢(プラーク)をしっかり落として、虫歯や歯周病にならないようにセルフケアしましょう。
- 磨けている部分、磨けていない部分がわかる
- 磨きにくく汚れが残りやすい場所が分かる
- 磨きにくい場所を特に丁寧に磨くと磨き残しが減る
歯磨きの質が上がる理由
プラークチェッカーを使用することで、自分の磨き方の弱点を発見し、効率的に改善できるため、結果的に歯磨きの質が向上します。特に、奥歯や歯と歯の間のプラークが残りやすい部分を認識することができ、歯ブラシだけでは届きにくい部分も意識的に磨く習慣をつけることができます。
プラークチェッカーを実際に使ってみよう
プラークチェッカーの使い方
- 普通に軽く歯を磨きます
- プラークチェッカーを綿棒に垂らして歯全体に塗ります
- 軽く口をすすぎます
- 歯垢が赤く染まりますので、鏡を見ながら赤く染まっている部分を歯ブラシで磨いて落としていきます。
プラークチェッカーを使う時の注意点
- 歯の裏側を確認できるハミガキ用の鏡があると便利です。
- お口の中全体が染まりますので、就寝前や休日に行いましょう
- 染出液は服やタオルにつくと落ちにくいので、汚れてもいい服やタオルを用意しましょう
- 染出前にリップクリームを唇に塗っておくと唇についた赤色が落ちやすくなります
プラークチェッカーの購入方法
- 歯科医院で購入する
- ドラッグストアで販売しているときもある
- 通販サイトで購入する
プラークチェッカーは小さい容器入りでもかなりもちますので、まずは小さい容器の物を購入して試してみましょう。
プラークはただの汚れじゃないの?
歯垢(プラーク)は食べ物のカスが歯の表面にくっつき、そこに細菌が繁殖したものをいいます。見た目は白く、ねばねばした物質ですが、実はプラークの約80%は、歯周病や虫歯の原因となる細菌で出来ています。
1mg(1000分の1g)のプラークには、食べカスをエサにして繁殖した数十億もの細菌が棲み着いており、これが歯周病の原因となります。
プラークが歯の表面に溜まっていくと、やがてプラーク内の細菌が集合体をつくり、バイオフィルムが形成されます。
プラークや歯石を取り除かないとどうなる?
プラークは約24時間で増殖を始めます。そして2日で固くなり約2週間で唾液の成分によって石灰化して、歯石になります。
歯石は表面がザラザラしているため、プラークがくっつきやすく、歯石の表面にくっついた歯周病菌がそこでどんどん繁殖し、毒素を出すことで歯周病を引き起こします。しかも、歯石は歯磨きでは落とすことが出来ません。
歯周病が進行すると歯周ポケットがどんどん深くなっていき、歯周ポケット内の歯石を除去せずにそのままにしておくと、歯を支えている歯槽骨を溶かしてしまいます。
子供の歯磨き習慣にも効果的
プラークチェッカーは、特に子どもの歯磨きトレーニングに有効です。視覚的にプラークが見えることで、楽しみながら正しい磨き方を覚えることができます。親が一緒に確認しながら歯磨きをサポートすることで、子どもも達成感を感じやすく、歯磨きに対するモチベーションが向上します。
プラークチェッカーの使用に関するQ&A
プラークチェッカーは、歯垢を染め出す薬液のことです。歯に塗ると歯垢がピンク色に染まり、歯磨きの際にプラークの位置を可視化するのに役立ちます。
プラークが溜まると、内部の細菌が集合体を形成し、バイオフィルムが作られます。さらにプラーク内の細菌が増殖し、歯石と呼ばれる硬い物質に変化します。
プラークチェッカーの使い方は以下の通りです。注意点としては、歯の裏側を確認できるハミガキ用の鏡があると便利です。また、染出液は服やタオルにつくと落ちにくいため、汚れてもいい服やタオルを用意することが大切です。さらに、リップクリームを唇に塗っておくと、唇に付いた赤色が落ちやすくなります。
まとめ
プラークチェッカーの使用を何度か繰り返すうちに、磨き残しが起こりやすい場所は毎回同じ場所だということがわかってくると思います。プラークチェッカーを使わないときも、その部分を重点的に磨きましょう。
歯と歯の間、歯と歯茎の隙間などの磨き残しには、ワンタフトブラシがあると便利です。フロスや歯間ブラシも使って歯をきれいにしましょう。